メスイキを知ったきっかけがAVだった、という人は多いと思います。僕もそうでした。入れた瞬間に絶叫して、潮を吹いて、何度もイキ狂う。あれを見て「そんなに気持ちいいのか」と思って買いました。
10年やった今の結論を書きます。AVのメスイキ描写は、盛られている部分と、まったく別物にすり替えられている部分がある。ただし本物のメスイキがAVより劣るという話ではありません。この記事では、10年アネロスを使ってきた僕(メスイキさん)から見て「ここは演出」「ここは別物」「ここは本当」を分けて書きます。
AVのメスイキ描写は“本物”なのか
AVのメスイキは、大きく4つ実際と違います。
- 声とリアクションが大げさ…あそこまでの絶叫にはなりません。
- 体勢と手の動かし方が違う…見せるための動きで、あの動かし方では届きにくいです。
- ところてんをメスイキとして見せている…これがいちばん大きな取り違えです。
- 到達までの速さ…入れて数分でイく、という描き方が現実と違います。
逆に、AVより現実のほうが上回っている部分もあります。賢者タイムが来ないことと、一度届くと何度も来ることです。順番に見ていきます。言葉の意味そのものは「メスイキとは」にまとめています。

盛られている点①|声とリアクションの大きさ
AVの「あぁっ、イクイク」という絶叫は、ほとんどが演技だと思っています。実際は、声が漏れる・震えるくらいです。
ただし勘違いしてほしくないのは、声を我慢したほうがいい、という意味ではないことです。僕はむしろ逆で、気持ちいいときは声を出したほうがいいと思っています。我慢すると喉と肩に力が入って、その力みが全身に伝わります。メスイキは力を抜けた分だけ深くなるので、声を殺すのは損なんです。
家族がいて声を出せない環境なら、枕やタオルに顔を埋めるだけでも違います。無音でやろうとするより、出していい状況を作るほうが早い、というのが僕の実感です。
だから「AVみたいに叫べない=届いていない」ではありませんし、「静かにしなければ本物じゃない」でもありません。声の大小と快感の深さは関係ない、というのが正確なところです。

盛られている点②|体勢と手の動かし方
AVを見ていて毎回気になるのが、体勢と手の動かし方です。カメラに映さないといけないので、当然そうなるのですが、実際とはかなり違います。
- AVは仰向けで大きく脚を開く…映すための体勢です。腰が伸びるぶん、当たりは浅くなりやすいです
- 手で激しく出し入れする…見た目は派手ですが、前立腺は擦る場所ではありません
- 速い・強い刺激で一気に持っていく…実際は逆で、強くするほど遠のきます
僕の実際は、横向きで膝を軽く曲げて、ほとんど動かさないです。手はほぼ使いません。肛門を締めて緩める動きに任せると、器具のほうが勝手に当たり続けてくれます。呼吸は10秒くらいかけてゆっくり吐きます。映像にしたら、たぶん何も起きていないように見えると思います。

手順の詳細は「前立腺マッサージのやり方」に分けて書きました。
盛られている点③|ところてんを“メスイキ”として見せている
これがいちばん大きい取り違えだと思っています。AVで「メスイキした」と紹介される場面は、ところてんに見えることが多い、というのが僕の見方です。実際にはところてん(射精しないまま精液がトロッと出てくる現象)です。
見た目が分かりやすいので映像では使われますが、体感は別物です。
- ところてん…前立腺のあたりが圧されると出てくる、と言われています。出た瞬間は気持ちいいですが、そこで終わります。射精に近い終わり方です
- メスイキ…出るものがありません。腰の奥からじわっと広がって、波が引かずに続きます
つまり画面で出ているかどうかは、メスイキかどうかの判定にならないんです。むしろ出ないほうが波は長く続きます。ここを知らないまま「出さないと失敗」と思い込むと、出す方向に力んでしまって遠回りになります。

見分け方も書いておきます。僕の分け方はこうです。出たあとに「終わった」感じが来ればところてん。射精と同じで、そこで気持ちが落ち着いてしまいます。逆に出るものがなくて、波が引かずに続いていればメスイキ。終わりの合図がないので、しばらくそのまま漂う感じになります。
ややこしいのは、ところてんとメスイキが同じ回に両方起きることがある点です。だから「出たからメスイキじゃない」とも言い切れません。判定を出た出ないでやろうとすること自体が、そもそも向いていないんだと思います。
ところてんばかりになってしまう場合の抜け方は「トコロテンばかり出てしまう人へ」に書いています。
盛られている点④|到達までの速さ
AVは入れて数分でイきます。ここも現実とは違います。僕は、いちばん最初のメスイキまでに半年以上かかりました。
- 旧型のヒリックスシンで始めた最初の数ヶ月は、入れても「マッサージされてるな」で終わっていた
- 現行のヒリックスシン トライデントは、初回に20分ただ入れて放置して、そこから約2ヶ月
- ユーホー トライデントが化けたのは、使い始めて3ヶ月・15回目
- 安定して届くようになるまでは、2〜3年
機種ごとの数字は、どれも「その機種を使い始めてから」の話です。最初のメスイキは旧型のヒリックスシンで、そこに半年以上かかりました。あとの機種は、体ができてきてから足したものです。
1回のプレイも、準備込みで1〜2時間かけています。入れてから数十分は何もせず馴染ませます。AVの「入れてすぐイく」を基準にすると、心が折れやすいです。届かない時期の抜け方は「ビクビクは来るのに届かない時」にまとめました。

では、実際のメスイキはどんな感じなのか
僕の体感をそのまま書きます。
- 声は出ます。ただしAVのような絶叫ではなく、漏れる・震える程度
- 腰の奥からじわっと広がって、全身に回っていく
- 頭が真っ白になって、意識が飛ぶ感じがある
- 出るものはない。だから終わりの合図がない
- 賢者タイムが来ない
言葉にすると、宇宙のような、深海のような、甘い快感の中にいる感じがいちばん近いです。派手さではなく、深さと長さのほうに寄っています。だから映像にすると地味になります。AVが盛るのは、地味だと売れないからだと思います。

逆に、AVより現実のほうが上回っている点
ここは声を大にして言いたいところです。
- 賢者タイムが来ない…射精のあとの、あの急に冷める感じがありません
- 何度も来る…一度届くと、続けて波が来ます
- 終わりの合図がない…射精のように打ち切られないので、長く続きます
- 体力の消耗が少ない…出していないので、翌日に残りにくいです
AVは派手さでは盛っていますが、快感の質そのものは、現実のほうが上だと思っています。僕が10年やめていない理由がここです。

AVでは省かれている“準備”の時間
AVは本番から始まります。実際はその前に、それなりの時間がかかっています。
- 洗浄…僕は洗浄器か浣腸を使います。浣腸だけで済ませることのほうが多いです
- 体を温める…湯船でしっかり温まると入口がゆるみます
- ローション…アナルと本体の両方に、多すぎるくらい塗ります
- 入れてから数十分は何もしない…ここが一番省略されている工程です
入れてすぐ動かそうとすると、体がびっくりして力が入ります。馴染ませる時間を先に作ってあげるほうが、結果は早いです。AVにはこの「何も起きていない数十分」が映りません。でも実際は、ここを飛ばすかどうかで結果が変わります。

AVが映さない“そのあと”の過ごし方
AVは出して終わります。だから、そのあとの時間が映りません。僕にとっては、ここがメスイキのいちばん好きな部分かもしれません。
波が引いたあとも体は温かいままで、布団に入るとそのまま眠くなります。無理に起き上がらず、明かりを落として横になったままにしておくと、余韻が長く続きます。スマホを見ると一気に現実に戻るので、そこだけは我慢するようにしています。
翌朝の目覚めもいいです。この時間の過ごし方は「メスイキ後の余韻と睡眠」に書きました。
男の娘系AVの“メス堕ち”は、現実に起きるのか
男の娘系のAVには、続けるうちに女性側の感覚に寄っていく、という描き方がよく出てきます。誇張された演出ではあるのですが、方向としてはまったくの嘘でもない、というのが正直なところです。
10年続けて、僕の中で実際に変わったことを挙げます。
- 作品を見るとき、攻める側ではなくされる側に感情移入するようになった
- 攻めるより委ねるほうが心地よくなった。SよりMっ気が出てきた感覚です
- 女性が長く深くイっている作品を見て、素直に羨ましいと感じるようになった
- 挿入したい欲が薄くなった
- 自分の体を「見られる対象」として意識するようになった
- 下着や服装に興味が出た
ただし体が変わったわけではありません。声や歩き方が変わったと人に言われたことはありませんし、ホルモンで体つきが変わるといった話とは別ものです。変わったのは感じ方と好みの向きで、体そのものではありません。このあたりの俗説は「男性の「メス化」とは」で分けて書いています。
AVが誇張しているのは速さと派手さで、心の向きが変わっていくところは、案外そのままです。ほかの変化は「前立腺オナニーしている人の特徴17選」にまとめました。
AVがひとまとめにしている“4種類のイき方”
AVでは、起きたことが全部「メスイキ」としてまとめられます。実際に体で分けてみると、お尻まわりで3種類、それに乳首を足して4種類あります。僕はどれも経験しています。
- オスイキ…前立腺で射精する男性型。プロガスムやヴァイス2のような大きめのモデルで起きやすいです
- メスイキ…出るものがなく、全身にじわじわ広がる女性型。ユーホー系で来やすいと感じます
- アナルイキ…前立腺ではなく、直腸やアナルそのもので感じるタイプ。ペリダイスやテンポで届きます
- 乳首イキ…乳首単独でも到達します。「乳首開発とは」に別記事があります
AVはこの4つを分けずに、見た目が派手なものだけを「メスイキ」と呼びます。だから自分に起きたことがどれなのか分からなくなるんです。全部できるようになると、その日の体調で選べるようになります。種類の全体像は「男のドライオーガズム16種類まとめ」にまとめました。

AVに出てくる道具と、実際に使われている機種は違う
AVで映る器具は、映像映えする大きさや形が選ばれていることが多いです。実際に使ってみると、機種ごとに快感の質がまったく違います。同じ「メスイキ」でも、どれを入れたかで起きることが変わります。
- プロガスム…強制的に出させられる感じ。大きいぶん、ところてんが起きやすいです(「プロガスム ブラックアイス徹底レビュー」)
- PSY…凸凹が食い込んで、虐められているような感覚。角度を調整できるのが特徴です(「アネロスPSY徹底レビュー」)
- ユーホー…甘くじわじわ。女性型のメスイキに寄るのはこの系統でした
- ヒリックスシン…肌当たりがやわらかく、最初の1台に選ばれやすいモデルです
- ペリダイス…前立腺ではなくアナルそのもので感じるタイプ。いちばん小さいです(「ペリダイス徹底レビュー」)
強さの違いではなく、種類の違いなんです。AVを見て「あれが欲しい」で選ぶより、自分がどの感じ方を求めているかで選んだほうが失敗しにくいと思います。合わないと思った機種も、時期を変えると化けたりします。選び方は「アネロス初心者おすすめ5選」にまとめました。

AVを見て始めた人が、だいたいつまずく3つ
AVを入口にした人ほど、この3つで止まります。僕も全部通りました。
①入れても「マッサージされてる」だけで終わる
最初期にいちばん多い状態です。AVのような快感を期待して入れて、何も起きずに終わる。僕もそうでしたが、結局これは時間が解決してくれました。やり方が間違っていたのではなく、体が拾えるようになるまでに回数が要っただけでした。
②ビクビクは来るのに、あと一歩で越えない
次に来る大きい壁です。僕はここで長いこと足止めされました。抜けたきっかけは変な話で、「今のをイった判定にしよう」と自分で決めたことです。越えた回数が増えるほど、体のほうが後から追いついてきた感覚がありました。詳しくは「ビクビクは来るのに届かない時」へ。
③「イきたい」と思ってしまう
10年でいちばんつまずいたのがこれです。AVの派手な絶頂を見たあとほど、追いかけたくなります。でも追いかけている間はぜんぜん来なくて、諦めた瞬間に来ます。ユーホーが化けた日も、力を抜いてもう寝ようとした瞬間でした。
AVは「イく瞬間」を売り物にしているので、見れば見るほど到達そのものが目的になります。そこが、AVを入口にした人の一番の落とし穴だと思っています。
この3つに共通しているのは、どれも技術の問題ではないことです。器具を変えても、体勢を変えても抜けません。抜けたきっかけは毎回、期待の置き方を変えたときでした。
僕がいまでも意識しているのは、その日に届かせようと思わないことです。今日は当たる場所を確かめるだけ、今日は温めるだけ、という決め方にしておくと、力が入らないぶん結果的に来やすくなります。数日ためてから臨むと体は反応しやすいですが、それでも「今日は来なくていい」と思って入るようにしています。
AVはどう使うのが正解か
見るなというつもりはありません。使い方の話です。
- ◎ 雰囲気やイメージの材料にする…される側の感覚に寄せる助けにはなります
- ◎ 導入で気分を上げる程度に留める
- × 絶叫・潮吹き・速さを目標にする…追いかけると力みます
- × プレイ直前に見すぎる…ここが一番の落とし穴です
僕がやりがちだった失敗が、プレイ前にAVを見すぎて射精欲のほうが立ち上がってしまうことでした。僕の場合は、見たあとほど力が抜けにくかったです。意識もペニスに持っていかれて、前立腺の小さな波を見逃します。静かな環境のほうが、僕の場合は結果がよかったです。詳しくは「メスイキのコツは副交感神経」へ。
もうひとつ、AVを見る時間をプレイの前ではなく「やらない日」に回す、というやり方も僕はしています。見たい気持ちと、届かせたい日を分けてしまうわけです。同じ日に両方やろうとすると、たいてい射精欲のほうが勝ちます。
作品選びで言えば、手順を教えてくれるタイプの作品より、される側の空気が伝わる作品のほうが役に立ちます。手順は文字で読んだほうが正確ですし、映像の手つきを真似すると力みます。映像に求めるのは情報ではなく、気分の側だと割り切ったほうがいいと思います。

【体験談】AVと比べるのをやめてから届いた
最初の頃は、AVを基準にしていました。AVのようには叫べない、潮も吹かない、何時間やっても入れてすぐには来ない。「自分には向いていないのかもしれない」と本気で思っていました。
変わったのは、AVと比べるのをやめてからです。目の前の小さな変化だけを見るようにしました。コリっとする場所が分かった、じわっと痺れる時間が長くなった、腰の奥が重くなってきた。その積み重ねの先に、いきなり全身に広がる波が来ました。
いま思うと、AVを基準にしていた時期は、毎回テストを受けているような感覚でした。今日は合格だったか、不合格だったか。そういう見方をしている間は、体は緩みません。力を抜くことが中心にある遊びなので、採点する目線そのものが邪魔だったんだと思います。
比べるのをやめてからは、単純に楽しくなりました。今日は何も起きなかったな、で終わる日があっても平気になりましたし、そういう日を挟んだほうが、次に来やすい気もしています。
あのとき派手さを追いかけ続けていたら、たぶん途中でやめていたと思います。※感じ方には個人差があります。
よくある質問(FAQ)
潮を吹かないとイケていないのですか?
関係ありません。AVで出ているのはところてんであることが多く、メスイキとは別物です。むしろ出ないほうが波は長く続きます。
AVみたいに絶叫しないのですが、おかしいですか?
おかしくありません。実際は声が漏れる程度です。ただ我慢する必要もないので、出せる環境なら出したほうが力は抜けます。
AVを見ながらやってもいいですか?
導入で軽く見るくらいなら問題ないと思います。ただ見すぎると射精欲のほうが立ち上がって、脱力から遠ざかります。僕は静かな環境のほうが結果がよかったです。
AVみたいに入れてすぐイけないのはなぜですか?
それが普通です。僕は最初のメスイキまで半年以上かかりました。1回のプレイも準備込みで1〜2時間かけています。
男の娘系のAVは参考になりますか?
雰囲気の参考にはなります。ただ手の動かし方と体勢は映すためのものなので、そこは真似しないほうがいいです。
AVみたいに“メス堕ち”しますか?
感じ方の向きは変わると思います。僕はされる側に感情移入するようになりましたし、女性のオーガズムを羨ましいと思うようになりました。ただ体つきが変わるわけではありません。
ところてんとメスイキは、自分ではどう見分けますか?
出たあとに終わる感じがあればところてん、出るものがなくて波が続いていればメスイキ、というのが僕の分け方です。
AVで使っている器具は同じものですか?
市販されているものと同じ製品が使われていることが多いです。違うのは動かし方で、映像では大きく動かしています。実際は動かさずに締め緩めで当てます。最初の1台の選び方は「アネロス初心者おすすめ5選」にまとめました。
まとめ
AVのメスイキは、声と体勢が盛られていて、ところてんがメスイキとしてすり替えられています。画面で出ているかどうかは、判定になりません。
そして到達までの速さも別物です。半年以上かかって普通です。それでも続ける価値があるのは、賢者タイムが来ないことと、波が打ち切られないこと。ここはAVの派手さより、はるかに現実のほうが上です。
整理すると、AVと現実の関係はこうなります。
- 声とリアクション…AVは大げさ。実際は漏れる程度。ただし我慢しなくていい
- 体勢と手の動き…AVは映すための形。実際は横向きでほとんど動かさない
- ところてん…AVはメスイキとして見せるが、別物。出ないほうが波は長い
- 速さ…AVは数分。実際は最初のメスイキまで半年以上
- 終わり方…AVは出して終わる。実際は賢者タイムが来ず、余韻が続く
比べるのをやめたときから進みます。始め方は「メスイキの始め方」から。

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